司法書士は身近で頼れる法律家です!
成年後見成年後見制度に関する業務
司法書士は、成年後見制度を利用するための後見開始申立書等の作成などを行います。また、司法書士自ら成年後見人となる場合もあります。
司法書士は、法律の専門家として判断能力が不十分な方が安心して日常生活を送ることを支援する成年後見制度に取り組んでいます。また、成年後見制度を支援するため、全国の司法書士で組織する成年後見リーガルサポートが各都道府県に設置されています。
- 「成年後見制度」とは何ですか?
- 判断能力が不十分な方々を、法律面や生活面で保護したり支援したりする制度です。 私たちは契約を前提とする社会に生きています。スーパーで肉や野菜、あるいはコンビニでお弁当を買うのも契約書を作ったり、印鑑を押したりはしませんが、契約です。契約をするには、自分の行為の結果がどのようになるか判断できる能力が必要となります。判断能力が不十分な場合、そのことによって不利益を被ってしまうおそれがあります。そうならないように支援するための制度が成年後見制度です。
- 「成年後見制度」にはどのような種類がありますか?
- 成年後見制度には、法定後見と任意後見の2種類があります。
法定後見は、既に判断能力が不十分な時に、申立により家庭裁判所によって選任された後見人等が本人に代わって財産や権利を守り、本人を法的に支援する制度です。法定後見にはさらに後見、保佐、補助の3種類があります。類型により、後見人等に与えられる権限や職務の範囲が異なります。
任意後見は、将来、判断能力が不十分となった時に備えるための制度です。ご本人が元気で判断能力があるうちに、将来、自らの判断能力が低下した場合に備え、任意後見人を選び、公正証書で任意後見契約を結んでおくものです。
- 「成年後見制度」にはどのようなとき利用するのですか?
- 例えば,以下のようなときに利用することが考えられます。
- 認知症により判断能力が欠けているのが通常の状態となった方のために、介護の契約を結んだり、財産を管理したりする必要がある。
- 認知症の父の不動産を売却して入院費にあてたい。
- 使うはずもない高額な健康器具など頼まれるとつい買ってしまう。今後が不安。
- 認知症で寝たきりの父の面倒をみて財産管理をしてきたが、他の兄弟から管理状況を疑われている。
- 「成年後見制度」について司法書士は何をしてくれますか?
- 成年後見制度や家庭裁判所への申立手続き等の相談や書類作成、また、司法書士が後見人として選任されることもあります。